魅惑の真空管 オーディオアンプ製作工房

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自作真空管オーディオアンプ

私が過去45年間に製作した真空管アンプをホームページで紹介して行こうと企画してみました。現在掲載しているのはその内の一部です。
製作台数は50台以上に成りますが半数は音質的問題で不肖にも解体してしまいした。残存する殆どは私のオーディオルームで動作可能状態で仮眠中ですが、中には友人宅にて現役のメインシステムとして活躍している物もあります。私には真空管アンプを通して奏でる音楽が人の心を魅了する様に思えてなりません。このホームページを御覧になり、一人でも多くの方が真空管アンプに興味を持たれ自作の楽しみに触れて頂ければ幸いです。このホームページは貴方を素晴らしい真空管アンプの世界にお誘いする、私からのメッセージです。




クラシックバルブ コレクション

Western Electric Tubes World Vacuum Tubes

写真は私の真空管コレクションの一部です。1920年代頃の物から近代まで2000本程所持しています。
今回その内のWestern Electric製とその他のメーカー製を別々にリストアップしてみました。
真空管が世に出てその数、数万種と言われますが、今となっては入手可能な物も少なくなりました。現在でも真空管を製造している所は米国の一部、ヨーロッパの旧共産圏、ロシア、中国ぐらいなものでしょう。しかし、ロシア、中国、チェコなどでは新たに開発している真空管も有りまだまだ需要の多さを感じる次第です。
レトロチック、アンティーク、懐古趣味だと言う人もおられます。でも、1世紀近くの長きにわたり近代科学のデバイスとして利用してきた真空管、これはもう一つの文化遺産です。現代の無機物そのものの半導体全盛の中で有機物的な存在を思わせる真空管に何かノスタルジックなものを感じるのは私だけでしょうか?



300B World




No.300と言う真空管は1932年ウエスタンエレクトリックで300Aとして開発され、当時はP損失30Wでしたが1936年に40Wに改良されその翌年には300Bとして型番変更されています。300Bは映画用トーキシステムとして1086アンプや91-Bアンプに使用されていますが、同時にコンソールアンプの電源抵抗管にも多用されており、また軍用にも納入していたようです。NASAでは電源レギュレータに300Bを大量に使用していたとのことです。1952年からは断続的に製造していますが1969年以降はBellに製造を移管した後1988年に製造を中止しています。米国ではセトロン・(リチャードソンエレクトロニクス)がBellの承認を受け製造をおこなっていました。他国ではカナダのノーザンエレクトリックと英国S.T.C.(4300A.4300B)が有名です。日本では1974年に岡谷電機産業(株)がHF-300Bと言う型番でモデファイして発表しています。WE-300Bとしては1995年にWestrexにて製造が再開され1997年復刻版300Bが再デビューして現在に至っています。最近は中国・ロシア・スロバキアなどでも製造される様になり、中にはWE-300Bと同じ規格とは思えない程、異質な代物も出て来てバラエティに飛んだ時代となり、それなりに違った楽しみ方が出来そうです。 ここでは、WEの年代による違いや色々なメーカーの300Bを掲載しております。



2A3 World




私のコレクションで数量・種類とも最も多いのは2A3です。直熱3極管の中で類似管も含め米国はもとよりヨーロッパ・アジアなどでこれ程沢山のメーカーで製造された球は他にないでしょう?2A3は1933年頃RCAで開発、これぞオーディオチューブの決定版として当時の豪華型電蓄に多用された様です。その後真空管も進歩に伴いいつの間にか効率を求める様になり2A3はバイアスが深くドライブし難い球の代表にされ、新型傍熱3極管との性能比較の対象とされてきました。しかし、高効率が必ずしもオーディオ的メリットに成るとは限らないことは真空管の世界でも言える様で、現在でも2A3の人気は衰えていません。アメ球(米国製の真空管)の中でWE300Bがキングなら2A3はクイーンと言ったところでしょうか?2A3にはフィラメント電圧やベースが違うだけの類似品があります。ここでは、各社様々の2A3と類似管を写真で紹介しています。



Best by Tube

Triode Beam & Pentode

今まで多くの真空管アンプを製作してその中でも特に自分の気に入った真空管や、将来いつか製作したいと思う真空管をリストアップしてみました。真空管は同じ型番で同じメーカーでも作られた年代や内部構造の違いで微妙に音質が異なります。私の経験から(独断と偏見ですが)傍熱管より直熱管、年代は古い方、フィラメントはマイカ固定よりフックかスプリング釣り、などが音質的(音楽性も含め)に好ましく思えます。 かと言って新しい真空管が良く無いのではなく、回路構成やパーツの選択など音質を決定つける要因は他にも沢山あり、真空管だけで音質が決まるのでは無いことは承知のことです。ここではそう言うことも踏まえた上で私の好きな球を選んでみました。




カートリッジ コレクション

私のオーディオシステムはレコード再生がメインです。デジタルオーディオが出現してから20数年、エジソンのロウ管から100年と音楽再生の主役を続けてきたレコード盤もあっと言う間にコンパクトディスクなどと言う得体の知れない物に取って替わられ真空管と同じ運命を辿ってきました。最近はSA-CDやDVDとか言うもっと凄いらしい物が出現してきました。しかし、アナログレコード再生にはデジタルでは味わえない魅力があり、最近はマニアや一部の若い年代層の方が中古レコード市場を賑やかしている様です。一部のメーカーでアナログレコードやプレーヤなど復活の兆しがありますが、もう一度主役の座を獲得することはありえないでしょう。カートリッジもレコードと共に進化しその性能を延ばしてきました。レコードに刻まれた音楽情報を出来るだけ多く正確に拾いあげようと様々なカートリッジが開発され消えてゆきました。私も今までに入手したカートリッジが50種類以上にもなりましたが、現在では針交換さえままならぬ事になり、一つづつその生命を終えようとしています。ここでは、私の主装置で現役で働いている物から退役した物までを一同に集め掲載しております。




蓄音器 コレクション 只今工事中

レコード再生を追及して行く間に、いつの日にか蓄音器の世界に入り込んでました。ここ数年骨董市回り等で溜まったSPレコードは1000枚, あらゆるジャンルが揃いました。 気が付けば、蓄音器も狭い部屋に十数台、真空管アンプの保管場所にも不足な所に大変な状況となってしまいました。 到底広帯域など望むべきも無い処から聞こえる生々しい音楽の世界は、私にとって真空管アンプ製作のリファレンスとして一つの指針を示してくれました。 ポータブルから始まり卓上型からフロア型にエスカレート、とうとうビクトローラクレデンザまで購入、只今整備に奮闘中です。






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emission.lab 岸本秀雄 迄

MFD by Hideo Kishimoto From Emission Lab






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Up Date  2006.12.05